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Dr.ノウの恋愛診療所

結婚に対して焦る気持ちがまったくありません
一緒に住むようになって2年の彼氏(交際歴6年)と結婚したいと思えません。仕事の面では、まだまだ未熟ですがようやく仕事が面白くなってきたところです。
やりたいことがたくさんあって、それを一つひとつこなしていくのに夢中で結婚を考えられないんです。自分に夢中、というのは28歳にもなって変なのでしょうか(彼氏と結婚の話をしたことがありません)。
私の両親は貧しくても、子どもたちのことをスッポリと愛情で包んでくれていました。お金はなかったけど幸せな家庭で育ったと思っています。そういう家庭に育ったのに結婚生活をしたいと思わないのはなぜなのか?とも思っています。
(28歳・オンナ)

今回の恋愛症状は 「PEA不足」 恋愛ホルモンとして有名なPEA(フェニール・エチル・アミン)の不足です。これがなくなってしまうと、急いで結婚する気持ちはなくなってしまいます。

恋愛は心の問題、気持ちの問題と思ってしまいがちですが、脳の中に起きたホルモンの異常ともいえます。つまり病的な状態と言ってもいいかもしれません。

PEAはその最たるもの。好きになって、相手のすべてが許せてしまい、ずっと一緒にいたいという感情を作り出すのは、このPEAのためです。

なぜそんな感情を作りだすのでしょう。

子孫を残すという恋愛の先にあるものが、生物学的には重要な意味があります。だから、一緒にいたいと思うのです。

PEAがずっと出ていれば、恋愛が続きますが、PEAは次第に脳の中で減ってきてしまいます。だいたい3年くらいが限界です。逆に大好きだった相手を冷静に見ることができ、相手の欠点が見えてくるのも3年後ということです。だからPEAがたくさん出ているときに勢いで結婚してしまうほうが、早く結婚できるのです。

だから交際歴6年のあなたは、すでにPEAは枯渇していると考えるべきでしょう。さらに自分の興味が仕事になっているのですから、結婚ということに興味がないのも当然です。

PEA枯渇状態から脱出する方法としては、

しばらく離れて住んでみる。お互いに本当に必要としているのか確認するべきです。一緒にいたいと思うオキシトシンが出てくれば、再び、一緒にいることが快感になります。

他の人を好きになって、ときめきを思い出すことです。ただし、本気になってしまう危険があります。

仕事をやめて彼に依存的になるか、仕事を選んでしばらくは徹底的に仕事をしてみるかです。困難があったときにようやく彼の必要性に気が付くかもしれません。

ダイエットにはげんで、食べ物への渇望を思い出してみましょう。満足している生活では、何が足りないのか見えなくなってしまいます。
 

恋愛ホルモン
PEAを補うには?
  • しばらく離れてみる
  • ときめきを思い出す
  • ダイエット

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
■ホームページ http://yoneyone.com/