HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第15回 彼の浮気が気になり、携帯チェックが日課に (2008.11.25up)


「彼の浮気が気になり、携帯チェックが日課に」
もともと彼にとって、わたしは浮気相手でした。
初めは会えるだけでいいと思っていましたが、2年ほど関係が続くと、愛する人に別の異性がいるのは耐えられなくなりました。
そして相手を略奪し、3年ほど交際をしています。
浮気から始まった関係だけに、自分もまた誰かに彼を奪われるんじゃないかという不安にさいなまれてしまい、彼の携帯をチェックせずにいられません。どうしたら気にしないで済むでしょうか。
(29歳・オンナ)

今回の恋愛症状は 「セロトニン不足」 セロトニンが減ってくれば、不安感が強くなります。相手が自分から去ってしまうのではないか、浮気しているのではないかという感情は、感情をコントールする「セロトニン」が少なくなっているのです。

不安感はだれでも持つもの、というより不安というものは、脳が進化するためにどうしても必要なものです。
つまり、不安感があるから危険なことをしないで、死から免れることもありますし、同じ失敗をしないですむのです。あまりに楽観的になってしまうと、危険なことも平気になって、命にかかわってしまいます。
その感情をコントロールしているのが、セロトニンという脳内物質です。
セロトニンが減ってくれば、不安感が強くなります。相手が自分から去ってしまうのではないか、浮気しているのではないかという感情は、同時にセロトニンが少なくなっているのです。
脳科学的、あるいは男脳の仕組みから言えば浮気は必然的なものです。多くの子孫を残すという生物学的な目的を考えれば、浮気はむしろ必要なものともいえます。
しかし、人間社会では、それは混乱を起こすので、問題になります。
だから男女間の関係は脳に支配された原始的な部分と、大脳皮質の機能である理性的な部分との戦いともいえるのです。
あなたが不安に思うのはむしろ当たり前とも言えます。懐疑的な行動、つまり彼の携帯電話を見るという行動は自分を守るためなのです。
しかし、それは理性的な行動ではないといえます。相手を信用することも必要ですが、相手のすべてを見ないこと、すべてを理解できると思わないこと、これが恋愛、男女間の基本的なルールです。
対処法としては、
①ウォーキングをしましょう。
セロトニンを増やすには、ウォーキングが一番です。1日30分でいいので、やや早歩きで、がんばってみましょう。不安感が減ってくるはずです。
②自分自身の楽しみを見つける。
気持ちが彼のことだけになっていると、余裕がなくなってきますし、その余裕のなさを彼は重荷と感じます。趣味の楽器演奏、英会話など自分が打ち込めるものを探してみましょう。彼の携帯など次第に興味がなくなってくるはずです。
③干渉しない関係を築く。
彼のことは、なんでも知っていたいという女性も多いものです。それは男にとって非常にストレスです。自分の秘密は自分で守っていく、これも男性特有なものです。
だから、干渉しない女は、男性にとってはいい女の条件ともいえます。あるいは大人の女ともいえるかもしれません。
いい夫婦関係は、お互いのプライバシーを大切しているものです。
自分のプライバシーも大切すれば、彼のプライバシーも大切にしなければいけないと思うものです。つまり自分のことをすべて彼に公開してはいけないのです。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
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