HOME »  Dr,ノー(米山先生) »  第24回 彼の強い束縛は、私にも原因が……? (2009.02.02up)

Dr.ノウの恋愛診療所

「彼の強い束縛は、私にも原因が……?」
彼の異常なほどの束縛に耐えられません。私の携帯を見るのは当たり前。知らない番号から電話がかかってくると、その番号を自分の携帯に保存、後でかけて私との関係を相手に確かめます。いつも私の仕事が終わるのを、会社の近くで何時間でも待っていて、私が仕事していることを確かめようと、偽名を使って会社に電話をかけてくることもあるのです……。
以前別れ話をしたときの彼は、自分の腕をはさみで切りつけたり、私の前で遺書のようなものを書き、自分にもしものことがあったら両親に渡してくれと言ったり……。
普段はおだやかで優しいのですが、怒り出すと手のほどこし様がなく怒りがおさまるのをただ待つだけです。彼の束縛がこんなにも強いのは、私にも原因があるのでしょうか。何かアドバイス頂ければ幸いです。
(24歳・女)

今回の恋愛症状は 「テストステロンの過剰、
セロトニンの減少です。」
テストステロンは独占欲に影響し、
セロトニン減少は精神的な不安を強めます。

相手を自分のものにしたいと思う、独占欲や所有欲というのは、男性の脳では、テストステロンが大きく影響します。普通であれば、所有する、つまり自分の恋人にすることで、その所有欲はおさまって、それほど強くならなくなりますが、中には、絶対的な所有、自分への服従を求める人もいるのです。

一般的に考えれば過剰な反応と言えるでしょう。相手のことをすべて知っていなければいけないというストーカー夫ともいえる男性も、結婚してからでもいます。

セロトニンが元から少ないことで、精神的な不安感が強いことも、相手のことを過剰に心配し、所有することで安心感に変えているのです。

あなたに問題があるとは思えませんが、最初から、自分のプライバシーを守るような行動を示せなかったことがひとつの要因でしょう。相手のことをすべて知るのは不可能だと、彼にわからせるしかないですが、一気に行動に出るのは危険でしょう。


対処法としては、

①じっくり時間をかけて別れることを考えるべき。
会う回数を減らしていきましょう。できるだけ自分から連絡をしないことです。

②第三者に入ってもらう。
二人の間に友人などの第三者に入ってもらい、二人の状況を理解しておいてもらうのです。

③所有欲から逃れる。
相手に同情的になるのは、自分が損をすることになります。やはり厳しい面を見せて、相手の所有欲から逃れるべきでしょう。

④演技で自分の嫌な面を見せる。
自分のいやな面をさりげなく見せることで、相手のテストステロンを減らすようにすることです。時には演技も必要です。
 

テストステロンを過剰、
セロトニンを減少させるには?
  • 別れを考える
  • 第三者に入ってもらう
  • 演技で自分の嫌な面を見せる

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
■ホームページ http://yoneyone.com/