HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第42回 何をするにもやる気が置きません(2009.06.19up)


何をするにもやる気が置きません
恋愛にも仕事にも疲れてしまって、何をするにもやる気がおきません。半年以上前に「好きかどうかわからなくなった。お前には相手を巻き込む何かが足りない」といって彼氏にフラれました。
その後、昔付き合っていた人や男友達、新たに知り合った人と身体だけの関係をもつなど迷走していましたが、自分に嫌気がさし幸せになりたいと決意。自分を大事にしようと思って、そのような関係を断ち切りました。そして、新しい大事な人に出会うべく、インターネットでの出会いも探しました。しかし、出会った人をなかなか好きになれず、生理的に受け付けないと思ってしまうこともしばしば。メールへ返事をしたり、デートをしたり、そんなことも苦痛になっています。
一度、仕事からも恋愛からも離れたところで、自分を充電し、自分自身を磨いた方がいいのではないかと思うのですが、何をするにもやる気はおきず、楽しいと思えないのです。
暇があれば、一日じゅう寝ていて、余計に疲れてしまう毎日。私は今、どうしたらよいのでしょうか。
(25歳・女性)

今回の恋愛症状は
「人生、時には
何もしない時間も必要です。」
セロトニンが減少すると、
消極的で心配性になります。

どうも私たちは小さい頃から、
努力しないといけない、一生懸命にやらないといけない
という教育を受けてきました。
恋愛でも同じように、真剣にまじめにやらないといけない。
そのために、そんな恋愛はできないからいやだ
と思ってしまいます。
人間は常に何か充実したものがなければいけない
と思ってしまうかもしれません。
しかし、それは不可能です。どんな充実した人生を送っているように見える人も、実は退屈であったり、何もしたくない時があるものです。
それは脳内のセロトニンに量の影響を受けているかもしれません。
セロトニンが少なければ、心配が増えて、積極性が欠けてきます。
ただそういった脳の中の物質の量は、いろいろなことで影響を受けて変化するのが当然なのです。
25歳という年齢はまだまだこれからです。
何も焦ることはありませんし、今はダメだと思っても、
恋愛のチャンスはまだまだあります。
今は何もする必要はありません。何かをしなければいけないと自分を追い込むのはやめたほうがいいでしょう。
今はじっとからだも脳も休ませてはどうでしょうか。
この症状への処方としては、
①海の見えるホテルで数日過ごす
何もしないということは、何も情報入れないということです。その生活をすれば、脳が飽きてきて、次の行動計画を考えるものです。
②携帯電話を一日切っておく
とにかく携帯メールで1日が終わっていきます。
余計な情報がないほうが、より脳は休めます。
人に会わないといってもメールをやっていては意味がありません。どこからも連絡が来ないようにしてみましょう。
③一日徹底的に歩いてみる
1日3時間くらい歩いてみましょう。
ウォーキングのイベントに参加するのもいいでしょう。
歩くことは同時に何もしないことにつながります。シンプルな生き方を見直してみるのです。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
■ホームページ http://yoneyone.com/