HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第47回 彼女の恋の崩壊を祈る僕は、残酷な人間?(2009.07.24up)


彼女の恋愛が壊れることを祈る僕は、残酷な人間でしょうか
僕は去年の今頃に、9歳年上の女性とお付き合いしていました。お互いに気も合うし、「そばに居るだけで幸せ」という言葉を本当に信じていました。しかし、ある日を境に彼女は僕との距離を取り始めたのです。身に覚えのないことでしたので、「なんで?」と聞いても、「特にないよ」との返事。段々と疑うようになり、気づけば彼女は他の男性と付き合っていました。
最初は「年齢差があったんだ…」と自暴自棄になっていましたが、彼女から納得のいく答えがほしくて、もう一度連絡をしたときの会話をきっかけに、また恋が再燃してしまったのです。自分自身のワガママさを責める気持ちと「今の彼氏と別れて……もう一度……」という残酷な考えを持っている自分を責め立てるしかありません。
僕は、「別れたら、真っ先に戻るから」という彼女の言葉を信じて待つべきなのでしょうか?それとも、もう諦めて、新しい人を探すべきなのでしょうか?
(19歳・男)

今回の恋愛症状は
「オキシトシン・テストステロンの
過剰分泌」
新しい恋を探すべきです

恋は障害が大きいほど燃えるものです。
困難に向かっていき、それを乗り越えたときの満足感が高いからです。
だから歳の差のある恋は、非常に燃え上がります。
しかし、ここでも何度も述べていますが、恋は永遠のものではありません。必ず終わりが来ます。
激しい恋の時は、脳の中ではオキシトシンやテストステロンなど多くの脳内物質が出て一緒にいたいという感情を作り出しています。しかし、それが次第に枯渇してくると、いわゆる恋が覚めた状態になります。
やはりそこには年齢差を意識したり、あるいは、新しい恋にドキドキしたくなってくるものなのです。
彼女の恋が壊れることを願うのも、嫉妬として当然の思いでしょう。
しかし、相手の不幸を願うことは、
あなたにも将来同じような状況になることなのです。
同様のことをされたら、決していい気持ちはしないでしょう。
ネガティブシンキングは結局自分にも悪影響が及ぶのです。
そんな思いを続ければ、新しい恋もできなくなってしまいます。
醒めた恋をさっさと捨てて、新しい恋を求めるべきです。
まだ若いのですから、
これからが本当の恋ができる年齢になるのです。
この症状への処方としては、
①滝を眺めに行きましょう
上流から一気に流れ落ちる滝を、この夏見てきてはどうでしょう。
とどまることのない水の流れ、激しい流れをみれば、自分が思い悩んでいることが、止まろうとしていることだと気が付くものです。大きな流れには逆らうことはできないもの。流されながら次の目標を探すのです。
②去年までのシャツを捨てましょう
着ているものをすっかり替えるのは、なかなか勇気が必要です。しかし、捨ててしまうことで、過去も脱ぎ捨てられます。
新しいシャツも買わなければいけません。それだけでも前向きになれるはずです。
③資格試験の挑戦
恋を忘れるには、何かに挑戦することです。何かの資格試験に挑戦してみましょう。その資格を持つことで、自信も生まれます。
自信を持っていれば、周囲からの視線も変わってきます。自分が輝くとはそういうことなのです。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
■ホームページ http://yoneyone.com/