HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第48回 2年も片想い中…このまま思い続けていい?(2009.07.31up)


2年も片想い中…このまま思い続けていいのでしょうか。
2年前に知り合った、8歳年上の男性に片思いをしています。時々二人でデートをしたり飲みに行ったりもしましたが、手を繋ぐだけで、それ以上のことはありません。一度目の告白のときは「仕事が忙しくてなかなか会えないから、付き合っても悲しませる。お付き合いはできない」と振られてしまいました。それから1年経っても忘れられず、去年、2度目の告白をしました。「恋愛対象として見られない」と言われれば、あきらめもつくんですが彼の答えは、やっぱり「今は仕事が…」で、「待っててって言うのもおかしいし」と、曖昧でした。
彼はとても人の反応に敏感で、ハッキリとものを言うのが苦手なようです。「好きでいてもいい?」と聞くと「嬉しい」と言ってくれますが、2年も片思いを引きずっている私に、周りは「もうやめたら?」と言います。
他の出会いや、アプローチしてくれる男性もいましたが、どうしても彼を越えられません。告白することで彼を困らせたくはないのですが、何年先でもいいから、彼の恋人になりたいです。今は、好きという気持ちを隠して、友達関係を続けていますが、もう一度告白してもいいと思いますか?
(25歳・女性)

今回の恋愛症状は 「ドーパミンの過剰分泌」 別れるべきです。

恋は達成できないことで、ますます燃え上がってきます。
これは脳内のドーパミンが最も出やすくなっている状態とも言えます。
ある物が欲しいと思っているときのほう
がドーパミンがたくさん出ています。
その物が手に入ってしまうと達成感を感じますが、
もう欲しいとは思わないものです。
恋愛もまったく同じです。自分の思いが叶わないから、
それが意欲となり持続してしまうのです。
しかし、恋愛というのは、冷静な判断も必要になってきます。
二人で燃え上がる恋であるなら、ドーパミンが一気に出て、醒めるのも早いのですが、叶わぬ恋は、ドーパミンが出て続けてしまうので、いつまでも追い求めてしまうことになります。
相手が「時間がない」とか「恋愛対象として考えられない」と言っているのは、つきあいたくないという言葉と同じです。
彼の行動は
相手を傷つけないように別れる男性の上手な行動
なのです。
だからいくら求めても、無駄な思いになるだけです。
25歳という年齢を考えれば、本当の恋はこれからです。
この恋愛症状への処方としては、
① 自分の手帳を見てどれだけ時間が空いているか確認してみましょう。
どんなに忙しくても1時間くらいは、どこかに空き時間があるはず。
相手が時間がないというのは、
ただの言い訳に過ぎないことがわかるはず。
②彼のことを考えない時間を作ってみる。
映画を観ましょう。その間、彼のことを少しは忘れていたはず。つまり行動によっては忘れることができるのが実感できるでしょう。
③小学校3年生の夏休みを思い出してみる。
すべてを覚えていないことがわかるでしょう。どんな辛いことも時間が解決してくれます。
時間が記憶を曖昧にするのです。忘れることが脳にとって非常に重要な役割ですし、忘れられるようにできているのです。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
■ホームページ http://yoneyone.com/