HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第53回 男友達を好きに。理解できない自分の気持ち(2009.09.04up)


「男友達を好きに。理解できない自分の気持ち」
大学時代のサークル仲間で、とても気が合い、お互いの恋愛遍歴も熟知、異性間の友情があるならまさにコレ!と言うような友人がいます。
しかし2ケ月程前に体の関係を持ったとき、私は彼のことを1人の男性として好きでいると気づきました。彼もその数日後、1年半付き合った彼女と別れました。じゃあ付き合えばいいじゃないかって話なんですが、そう上手くいかないんです。
私は彼が好きだし、彼も私を女として好きでいてくれてるように思います。ただ、どうしても友人から一歩踏み出せないというか。友人として良好だった関係を壊したくない、男女になるには違和感がある。彼氏彼女になるには何か違うのです。私は彼のことを本当に必要だと思うけど、それが男としてなのか友人としてなのか。私は一体何を望んでるのか。彼のことを好きでいられればいい気持ちと、いつか彼を他の女の子にとられるという不安と、彼が幸せならどんな結果でもいいという諦めが交錯しています。
(22歳・女性)

今回の恋愛症状は
「オキシトシンが増加し、
セロトニンが減少」
不安を感じることが恋愛です。

あなたの彼を失ってしまうのではないかという不安こそ、
まさに恋愛なのです。恋愛をすることによって、
オキシトシンなど脳内物質が増えてきます。
それは、一緒にいたいという気持ちを高ぶらせる物質です。
同時に、恋愛中ではセロトニンが減ってきます。
セロトニンが多いほど、心が安定して気持ちが楽になります。
しかし恋愛をすると、セロトニンが減ってくるので、
不安を感じるようになります。
これは「彼を失わないように、努力しろ」という命令とも考えられます。
恋愛中、心の安定感だけあるなら、人間は相手のために努力をしなくなってしまうでしょう。
一緒にいられるように努力させる、
これも脳に仕組まれた機能ともいえます。
あなたが彼に抱く感情こそ、まさに恋愛の真っ最中なのです。
自分の意志を確認して、もっと恋愛に暴走すべきでしょう。
彼もきっと次第に不安になってきて、
あなたを大切にするようになるはずです。
この恋愛症状への処方としては、
①連絡をしばらく取らない
相手に不安感を抱かせるための基本的な作戦です。
常に連絡が取れてしまう今の社会では、
メールも携帯電話もしばらく無視する。それによって
彼の不安感を煽ることで、あなたへの思いを強くするはずです。
②手紙を書いてみる
恋愛中は自分の気持ちがはっきりしないという感覚になります。
これはもちろん普通のことです。しかし、気持ちの整理をするためにも、
メールでなく手紙を書いてみましょう。
それも夜、感情にまかせて書くのではなく、投函するまで1日置いてみましょう。気持ちの揺らぎを自覚できます。
③彼が自分を見る視線の時間を計る
相手を見る時間が長くなる、これも恋愛中の普通の変化です。
もし、あなたを見つめる時間が以前より長くなってくれば、それは彼の恋愛スイッチが入ったということです。
そうなれば、彼はずっとあなたと一緒にいることが快感になってきます。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
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