HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第55回 彼女の話を聞くと、不安でなりません(2009.09.18up)


「彼女の話を聞くと、不安でなりません」
友達の紹介で去年の10月からお付き合いするようになった、2つ年上の彼女についての相談です。
付き合って10ヵ月。最近やたらと、彼女と同じ職場で働いている警備員の人について楽しそうに話してきます。さらには、休みの日に彼女と2人だけでドライブをしている最中、彼女の友達から電話がかかってきて、電話の向こうから「警備員の人と一緒なの?」みたいな話声が聞こえてきて、ますます不安になってしましました。
彼女は千葉、私は神奈川の遠距離恋愛であるため、もしかしたら彼女の気持ちが警備員の人に行ってしまうのではないかと心配です。もちろん彼女のことを信じていますが、自分はもともと心配症なところがあるので、どうしても心配でなりません。良いアドバイスがありましたら下さい。
(22歳・男性)

今回の恋愛症状は 「セロトニンの減少」 恋愛をしていれば、不安になるのは当然なのです

恋愛中は、脳の中でさまざまな脳内物質に変化が起きています。
これまでは心の変化という曖昧な表現がされてきましたが、
いまの時代、恋愛は脳の中の変化と考えられています。
恋をしている満足感や充実感を生み出すのはドーパミンで、
尾状核で大量に分泌されます。
さらに、心のときめきのドキドキ感を作る
ノルアドレナリンも出てきます。
しかし、セロトニンは減ってきてしまいます。
セロトニンがたくさん出ていると安心感が生まれ心も安定しますが、
恋愛中、相手から連絡がないと不安になったり、一緒にいても、なぜか不安感が過ぎってしまうのは、セロトニンが減っているからです。
これは「一緒にいないとだめ」という脳の命令でもあるのです。
生物学的、脳科学的に見て、
恋愛はあくまでも子孫を残すための仕組みです。
だからいろいろな脳内物質が操作され、不安感が作られてしまうのです。
もしも、一緒にいないほうが心が安定するなら
恋愛は成り立たないでしょうし、生殖も起こらなくなります。
私たちは、自分で判断しているようでいて、
じつは遺伝子に刻み込まれた恋愛という
脳の変化に翻弄されているのです。
あなたの不安を取るには、ずっと一緒にいる確実な方法、つまり結婚しかないでしょう。「一緒にいたい」という欲望を満足させるには、
それしかありません。
そして結婚を意識して、彼女にもっとアタックすべきでしょう。
この症状への処方としては、
①もっと積極的にデートに誘う
お互いが好き合ってくると、ずっと一緒にいなければ不安でたまらなくなります。彼女の恋愛スイッチを入れるためには、できるだけ一緒にいる時間を増やすことです。
②お笑いを見に行く
一緒に笑うという時間を持つと、楽しかった時間を共有できるので、よりあなたに興味を持つようになります。
③突然のプレゼント作戦
高価なものを突然プレゼントすると、かえって警戒されてしまいます。高いものでなく、あなたの感覚で面白いものを突然プレゼントしてみましょう。
恋愛スイッチが入るかもしれません。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
■ホームページ http://yoneyone.com/