HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第58回 彼に対する感情の波が激しくて……(2009.10.09up)


「彼に対する感情の波が激しくて……」
最近、交際3ヶ月の彼と別れました。私の気持ちが不安定だった結果です。彼は、私が元彼との別れを悩んでいたときに傍にいてくれた人。初めはお互い結婚を意識するなど順調でしたが、徐々に気に入らない発言や行動が目につき日に日に嫌悪感がつのり、生理的に受け付けない状態にまでなってしまったのです。
それでも彼は変わらず私を愛してくれたので、私も頑張りました。なぜなのか分からないけれど、「すごい好き!」と「やっぱり嫌い、別れたい」の気持ちに激しく揺れるのです。あまりにも別れたくて、「好きな人ができたから別れたい」と嘘をついたこともありました。感情の波が治まることはなく、「別れたい」「やっぱり好き」の繰り返しです。
「好き」と言いながら何度も突然の別れを告げていたので、さすがの彼も「最低な女だ」と怒りました。逆に彼から別れを告げられると、私はなぜか必死で彼を引き止めていました。しかし数日で気持ちはさめ、私の気持ちは不安定なままです。私はどうすればいいのでしょうか?
(21歳・女性)

今回の恋愛症状は
「ドーパミン・ノルアドレナリンの
過剰分泌、セロトニンの減少」
揺れるのが恋心。
脳内物質が安定しないのです。

恋愛は恋愛スイッチが入ってしまえば、
数年くらいは持続的な好きという感情を優先。
すべてを抑え込んで、彼と一緒にいることが快感となります。
しかし恋愛スイッチ(遺伝子の変化)がないと、
好きだけど別れたい、別れようとすると急に好き
という感情が高まったりします。
これこそが脳内物質の変化の波の影響でしょう。
好きになればドーパミンやノルアドレナリンが増えて
感情は高まっていきますが、同時にセロトニンは減っていきます。
セロトニンが減れば不安感が強くなって、彼がいることで不安になります。
しかし、いなくなっても不安になるという
非常に曖昧な感情を作り出します。
つまり、あなたはまだ恋愛スイッチが完全に入っていない状態といえるでしょう。揺れる心は当然なのです。
この恋愛症状への処方としては
①好きになる必然的な理由を見つける
彼と一緒にいることの損得で考えてしまうと、
日によって変化するのは当然でしょう。
恋愛は損得ではないのです。とにかく一緒にいないといけない理由を見つけ出しましょう。
とくに彼の仕事への協力体制を作り出せるかどうかです。
②完全に半年別れてみる
恋愛は冷却期間を入れると覚めてしまうものです。それくらいで覚めるなら他の恋でもいいでしょう。
常に会える環境であることが、恋愛スイッチを入れられないのです。
③心の変化は自分が作り出している自覚
彼の影響と考えずに、自分の脳が変化を作り出している
と考えるべきでしょう。つまりあなたの心の安定を図らないと、いつまで経っても同じことです。瞑想をしてみましょう。
10分間、何も考えない時間を持ってみましょう。脳の中をからっぽにするのです。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
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