HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第59回 自分の胸のドキドキの正体が知りたいです(2009.10.16up)


「自分の胸のドキドキの正体が知りたいです」
1つ上のサークルの先輩に、酔った勢いで告白してしまいました。幸か不幸か、彼は私のことを「嫌いではないが、まだ好きでもない」と言っています。彼を完全に好きなのかまだ分からない状態で告白してしまい、正直、いま複雑な気持ちです。人が多くいる中で告白してしまったので、周りには完全に私が彼のことを好きということになってしまい、私もそれでいいと思っていました。
しかし冷静になって考えてみると、自分が本当に好きなのか自信がありません。私は3年ほど恋愛をしていなくて、恋愛をしたいと強く願ってもいました。
告白の後、メールをしたり話をしたり、逢えるだけでとてもドキドキします。これは恋愛としての気持ちなのでしょうか。それともこういう微妙な関係になってしまったので、変に意識しているからなのでしょうか。この気持ちが何なのか知りたいです。私は彼を好きでいていいのでしょうか。
(20歳・女性)

今回の恋愛症状は
「ドキドキは、ノルアドレナリンが
放出されているから」
それが恋の始まりです。

ドキドキする、この感覚こそ相手を好きだという証でしょう。
それも恋愛スイッチが入ったばかりだから起きることです。
脳の中ではノルアドレナリンがでて、心臓を脈打たせ、実際に脈も速くなっているはずです。
会いたい、一緒にいたいという気持ちも
オキシトシンなどによって作られ、
あなたが彼に会わないといられない状況を作りだしています。
たとえ電車に乗って目の前に男性がいても、
ドキドキすることはないでしょう。
つまり意識しない相手には、ドキドキしないようにできています。
長年仕事を一緒にやってきた相手でも、
意識し始めると急にドキドキするようになるものです。
それが“恋愛スイッチ”といえます。
実際に遺伝子に変化が起きると、いまは考えられています。
いまのドキドキ感は不安感も作りだします。
恋愛をするとセロトニンが減ってしまうからです。
それを解消するには、彼に会って一緒にいるしかないのです。
そうやって脳の中では、いろいろな物質が出て、彼と一緒にいるようにし向けていくのです。
その変化に、あなたもついていくしかありません。
それを止めることは非常にストレスになるのです。
この恋愛症状への 処方としては、
①ずっと一緒にいる
恋愛スイッチが入ってしまうと、心の落ち着かせることは、難しいのです。一緒にいる時間をとにかく作り出すことです。その気持ちを抑えてはダメなのです。
②書いた手紙を何度も読み直して投函する
冷静に自分を見つめられなくなっています。メールだとダイレクトに行ってしまうので、時間をかけて手紙を書いてみましょう。それを何度も読み直し、翌日また読み直してから出しましょう。
③なぜ好きかを分析する
これも恋愛スイッチが入ってしまうと、なかなかできません。
しかし、どうして彼が必要なのか、その理由を10個書いてみましょう。好きというのではなく、一緒に仕事がしたいとか、同じ楽しみを持ちたいとか、そんな希望でもいいでしょう。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
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