HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第61回 彼が女性を追う目につい嫉妬してしまいます(2009.10.30up)


「彼が女性を追う目につい嫉妬してしまいます」
自分のやきもち焼きな性格に困っています。現在お付き合いしている彼は、2つ下。とても誠実で浮気の様子もなく、あまり飲みにも行かない、いたって普通のまじめなタイプだと思います。
でも今まで付き合ってきた人や男友達など含めて、みんなに嫉妬します。歩いているときや車の中から、すれ違った女の人をジッと見ていると、とても不愉快になります。そんなちっぽけなこと別になんとも思わないと、みんなは言いますが、私は嫌で仕方ありません。そういう姿を見た後は、突然黙ったり、むくれて、自分でもこんなことくらいで……と思いながらも感情のコントロールがききません。私はコンプレックスのかたまりなのでしょうか?
私は男性経験が少ないわけでもなく、キャバクラでバイトしたこともあるので男性の性質はわかっているつもりですが、見てると余計にいやらしさを感じて腹が立ちます。若い時はそれでもまだよかったかもしれませんが、いまでもその傾向があるのは、ちょっと異常かな…と思っています。なにか上手なわりきり方などあったら、教えてほしいです。
(33歳・女性)

今回の恋愛症状は 「男の視線は犬の散歩、それが男」

視線が動くには2種類あります。ひとつは意識して何かを追うこと、それは自分で見たいと思ってずっと見ています。
もうひとつは無意識の動きです。人間は防御的に動くものに視線が向かうようにできています。
運転していても動いている人がいれば、
反射的に歩行者ではないかと警戒します。
それは意識した目の動きではありません。
動く物を自動的に関知する機能ともいえるでしょう。
つまり男性がデートをしていても、視線を動かすのは、意識して動かすのではなく、反射なのです。
つまり警戒装置が働くということです。
あなたを襲ってこないか、むしろ、あなたをカバーするために男性が周囲を警戒しているのです。
あなたは男性が女性だけを見ていると思うかもしれませんが、そうではありません。動く物すべてに視線が動きます。
もちろん視線の先に女性がいれば、今度は意識が働き、もっとじっくり見ようと思うかもしれません。
しかし、これも男性の本能であって、気持ちではありません。
他の女性を捜しているのではなく、意識しているだけなのです。
あなたを守ってくれている、そんなふうに考えるべきでしょう。
むしろ、あまりにジッとあなただけを見ているなら、
それは異常なことかもしれないのです。
視線は常に動くものだからです。
この恋愛症状への対処法としては、
①好きなだけ周囲を見させてあげる。
警戒がすめば、安心するはず。
②食事は個室レストランにしましょう。
他からの視覚的な情報が入りにくい、個室レストランから窓側のカウンター席がいいでしょう。
③一緒にあなたも周囲を観察
彼と一緒に周囲を眺めてみましょう。あの女性はああだこうだと議論してみましょう。
周囲を取り込んでしまえばいいのです。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
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