HOME »  Dr,ノー(米山先生) »  第64回 ズボラな性格が原因で婚約破棄に(2009.11.20up)

Dr.ノウの恋愛診療所

「結婚目前で、ズボラな性格が2人の関係を壊しました」
7年間付き合った彼女が忘れられません。大学での5年間を一緒に過ごし、彼女の帰国後2年間は遠距離恋愛でしたが、彼女とは結納を目前にして破談になってしまいました。式の日どりが決まったという安心感から僕のズボラな性格が出てきて、毎日パチンコに行ってメールの返事もせず、彼女に愛想尽かされたのです。
新しい彼氏の存在を知り、僕も寂しさと彼女への思いを断ち切るつもりで、その時仲良くなりだした今の彼女と付き合うことに。それから半年後、前の彼女から久々にかかって来た電話は結婚報告でした。子供が出来たんだ、と直感で解りました。結婚前にもう一度会いたいとのことでしたが、お互い無理と諦めました。 でも別れて2年経った今でも、前の彼女が忘れられません。今の彼女に悪いと思いつつも、一人で居る時はいつも結婚してしまった彼女ばかりを思い出します。周囲の誰にもいえませんが、本心では旦那と別れて生まれた子供と一緒に僕の所に来いと言いたいのです。
だけど今の彼女と付き合っているズルイ自分がいます。今の彼女と別れてでも前の彼女に本心を話すべきか、前の彼女はスッパリ諦めて今の彼女だけを見続けるべきか、本気で悩んでいます。
(35歳・男性)

今回の恋愛症状は 「ずるい自分では
恋は勝ち取れない」

恋愛はリスクに満ちています。つまり、自分の立場や仕事を失っても、相手と結婚したいと思うなら、仕事や自分の肩書きを捨てて相手のところに行くしかありません。

自分が安全地帯にいて、好きな彼女を招き入れるということは
あり得ないのです。
あなたは、自分がリスクを冒さず、
相手を手に入れてようとしているだけに過ぎません。
結婚した彼女とあなたが結婚したいと思うなら、
リスクを冒すのは彼女のほうでしょう。

これでは恋愛は成り立たないのです。
結論から言えば、きっぱりあきらめ次の恋いを探すべきです。

恋愛気分が覚めるには時間がかかります。
5年から10年経過すれば、冷静に自分を見られるようになります。

だから今は難しいかもしれません。

記憶は時間とともに薄れていくようにできているのです。
忘れることができるのも、脳の非常に大切なメカニズムです。

しかし、恋愛のように感情を動かされた記憶は消えることはありません。
消えることはありませんが、時間とともに記憶は少しずつ変化していきます。
必ずいまの気持ちとは変わってきます。
新しい恋に挑戦しましょう。


この恋愛症状への処方としては、

①子どもの頃の記憶を思い出す
昔を思い出すことをしてみましょう。それを文章にしていくと、記憶が変化していくことがわかります。
つまり忘れない記憶も、思い出すたびに少しずつ変化するのです。だから彼女のことも忘れられます。

②新しい趣味に没頭する
脳の中をいまは彼女のことが占めています。そこから追い出すには、新しい情報を脳に入れましょう。集中できる趣味を始めればそのときは忘れているはず。

③ウォーキングする
 歩くことで脳内セロトニンが出て、心は安定します。とにかく何も考えず、毎日40分ウォーキングしてみましょう。きっと心は変化してきます。

彼女を忘れるためには?
  • 子どもの頃の記憶を思い出す
  • 新しい趣味に没頭する
  • ウォーキングする

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
■ホームページ http://yoneyone.com/