HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第70回 意地の張り合いがおさまりません(2010.1.22up)


「意地の張り合いがおさまりません」
私には仕事で知り合った7つ年上の彼氏がいます。何度もくっついたり別れたりを繰り返して、もう7年以上が過ぎました。最初の別れるきっかけは彼に好きな人ができたことでしたが、そのあとよりを戻し、2度目以降は私から切り出したものがほとんどでした。
今も、彼とは2ヶ月ほど連絡を取っていません。2ヶ月前、最後に会った時に私が不機嫌そうだったのを感じて、ダンマリを決め込んでいるのです。今までも何度かこのようなことがあって、半年、またはそれ以上、連絡が途絶えたこともありました。彼も私もとても頑固なので、下らない意地の張り合いだとわかってはいるのですが、半年も続くのは異常ですよね。
私が動けば何の問題もなく済む話ですが、彼が私の存在の大きさを知って追いかけてくれることを期待してしまうのです。しかし今までに一度も追いかけてくれたことはありませんでした…。その度に彼を忘れようとしましたが、結局こちらから連絡を取って、元の鞘に納まって…の繰り返です。もう彼とはダメだと分かっているのですが、わずかな望みがあれば諦めたくありません。
(30歳・女性)

今回の恋愛症状は 「人は自分と違うHLAを求める」 惹かれ合う理由が科学的にある。

人はどうしてその人を好きになったのか、
特別に考えることもなくつきあっていきます。
その人でなければいけない理由、よくよく考えてみれば、
そこには明確な理由は見つからないでしょう。
しかし、本当はそこに脳科学的、
生物学的な選択が働いていることがわかっています。
つまり、その人でなければいけないということがありうるのです。
血液型と同じように白血球を決める型であるHLAというものがあり、
人はできるだけ違うHLAのタイプを無意識のうちに
選択することがわかっています。
同じHLAでは遺伝子的に多様性を持たせることができないからです。
あなたが、彼を好きになって、本当に別れられないとするなら、
そこにはあなたの気持ちだけの問題ではなく、
脳的か生物学的にか何か惹かれるものがあるのでしょう。
自分のプライドなど捨てて、彼を好きであるなら、
あなたから折れていくことはなんら問題はないでしょう。
どちらかのプライドを守るなど、長い人生で考えればどうでもいいことです。
大切なのは、あなたはもう一生会うことのできない、
生物学的に合致する男性に会っているのかもしれない
ということです。
この恋愛症状への処方としては
①なぜ相手を好きなのか書いてみましょう
そこに10くらい理由があるなら、あなたが迷う必要はないでしょう。
②客観的に彼の存在理由を考える
彼の性格や容姿などを別にして、経済的、
あるいは仕事をしていく上で、彼がいたほうがいいのか考えてみましょう。
つまり非常にドライに考えても、彼の存在理由があるなら、やはりつきあうべきでしょう。
③2人でいたときの楽しかったことを思い出す
恋愛は常に同じ状況ではありません。情熱も冷めてきます。
それでも愛しているなら長く続くはずです。
楽しかった時のことを思い浮かべ、それで幸福感を感じるなら、やはりまだ別れるべきではないでしょう。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
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