HOME » Dr,ノー(米山先生) » 第74回 過度のやきもちに悩んでいます(2010.2.23up)


「過度のやきもちに悩んでいます」
付き合って、1年2ケ月になる彼氏に、この2ケ月、『嫉妬心・束縛心・執着心』が膨れ上がっています。ストレスを貯めないよう、言いたいこと・聞きたいことを隠さず言い合ってきた仲で、前の彼女のことも興味本位であれこれ無邪気に聞き出しました。それが仇
となり、『彼の元彼女との過去に対するやきもち』が整理のつかない状態になっています。
先日も感情がエスカレートし、彼が以前使っていた携帯電話のメモリーカードを覗いてしまいました。そこには元彼女の写真が数枚、私との交際時期とかぶった修正データとして残っていました。それを見て、『彼の誠実さ』を尊敬してきた自分が裏切られたような感覚になりました。
この裏切られた感覚、不信感をもったまま付き合うことは、とても苦しいです。私の嫉妬心は、彼が私の初めて付き合う相手なのに対し、彼は過去に5人の人と付き合ってた恋愛経験に対するコンプレックスからくるものだと思います。やきもちは努力で克服できると思っていましたが、彼への信頼の喪失は、この先何かあるごとに衝突のきっかけとなりそうで、今後の方向性のアドバイスを頂きたく相談させていただきました。
(30歳・女性)

今回の恋愛症状は
「テストステロンの影響で
独占欲が上昇」
許せる心こそ、本当の愛です。

相手を独占したい、恋愛をしている男女であれば、
男性でも女性でも、そう思うものです。
それは男性でも女性でも、テストステロンが影響しています。
恋愛によって、それが高まっています。
しかし、それが相手を独占しろ
という脳からの命令のようなものです。
だから相手の過去に対して許せない、自分だけのものなのに、
と思うようになるのです。
しかし、私たちは本能的な部分だけで生きているのではありません。
理性、つまり大脳皮質があるからこそ人間であり、動物とは違うのです。
愛情というのは、何も自分にとって一番大切な人と思うだけではありません。過去をどこまで許せるか、あるいは結婚しても、浮気をしたりするかもしれません。それをあなたは許せる勇気があるでしょうか。
いま過去のことを許せないと思うなら、
それは本当の愛情ではないでしょう。
過去のない人間はいないでしょう。
それを許せないとすれば、恋愛はできないということになります。
過去を知ろうとしないほうが
ずっと、あなたのためなのです。
記憶を消すことはできません。ただ思い出さないようにはできます。
許して受け入れる、それしか方法はないでしょう。
それができない恋愛なら諦めるべきです。
この恋愛症状に対するとしては、
①過去の記憶を消す
これは不可能です。しかし、思い出さないように2人で新しい記憶、つまり体験をしていけばいいのです。2人で旅に出てみましょう。
②おいしいものを食べる
2人がうまくいかなくなったら、とにかく一緒においしい食事をしてみましょう。おいしい物は脳に幸福感を作り出し、一緒にいることの大切さを作るでしょう。
③同じ方向が向けるように同じ趣味を
一緒の時間を過ごすために、テニスやスキーなど一緒に楽しめることを始めましょう。話し合いだけでは解決しないことも、時間の共有できっと変わっていきます。

作家、医学博士。診療を続けながら、医療エッセー、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行っている。新刊の『格差医療の時代』(ちくま新書)、『脳がどんどん若返る生活習慣』(ソフトバンク新書)など、その書籍の数は現在までに200冊を超える。
■ホームページ http://yoneyone.com/