HOME » 自腹で潜入レポート » この相談所の潜入レポート » ノッツェのお見合い潜入レポート(1)
待ち合わせは目黒駅。当初の予定より1時間遅れてのスタートに。私の都合に合わせ、快く時間変更をしてくれたことは好印象。ところが、待ち合わせの時間になっても、お相手が現れない。土地勘のない場所で初対面の人と待ち合わせするのは、意外と不安なもの。ましてやお見合いとなれば、「すっぽかされたのかなぁ?」なんて思ってしまう。メールでも何でも構わないので、遅れると一言いってくれれば余計な心配をしないで待っていられるのになぁと思った。
約束の時間を少し過ぎて、何とかお相手と合流。モノトーンでまとめた服に品の良い茶色の皮靴。ファッションは正統派な感じで◎。背格好は私とあまり変わらない。写真より少し落ち着いたような印象を受けた。軽く挨拶を済ませた私たちは、ゆっくり話せる喫茶店に移動した。
喫茶店に到着してまずは一息。歩きながら少し話をしたので緊張もほぐれ、和やかな雰囲気に。オーダーを済ませると、いよいよ本格的なトークタイムに。
「お休みは何をしてるの?」
「仕事は?」
「趣味は?」
好きな食べ物や特技、性格や家族のことなど、お相手から色々と質問される。それに答えながら、私もお相手に同じ質問をする。その繰り返しが続いた。だから、何から話せばいいか迷うことはなかった。けれど、お相手は質問ばかりで自分のことをあまり話してくれない。私が質問を投げかけても、それを濁して質問を返してくる。これには少し戸惑った。
相手のことを知りたいのはお互い様。けれど、質問攻めにされると面接を受けているようで、自分のことを話すので精いっぱいになってしまう。私にする質問と同じだけ自分のことも話してくれれば、もっと楽しく過ごせたかもしれないのに・・・。
でも、私が一番気になったのはお相手の相槌とその時の目線だった。何を話しても返ってくるのは「ヘー」という相槌ばかり。目線は私のほうではなく、自分の手元や足元、店内にあった。だから、一生懸命に話せば話すほど「私の話を聞いているのかな?」、「この人、私に興味がないのかな?」と思えてきて、どうしていいか分からなくなった。
困惑しながらではあったが、1時間程度のお見合いは何とか無事に終わった。駅まで並んで歩き、「ご縁があれば、また・・・」と言ってお別れした。
会う前と出会ってすぐの印象が良かっただけに余計に残念でならないけれど、お相手にもう一度会いたいとは思えなかった。言いにくいことだけれど、きちんとお返事をするのが礼儀。私はお相手を不快にさせないように時間をかけて文面を考え、お見合いのお礼も含め、お相手にお断りのメールをした。
それから数分後。お相手からメールの返事が来た。
「で、僕のこと、どう思った?」
メールにはこれだけしか書かれていなかった。自分の気持ちは一切ないし、私のメールに対する返答もない。単純に、私が送ったメールを読んでいないか、私の気持ちを無視したかのどちらかとしか受け取れなかった。
その後、私はお相手にお返事のメールをした。今度はもっとハッキリと、「性格が合わないと思うので今回は見送りたい」と伝えてみた。それでもやはり噛み合わない返事しか来なかった。お互いに気持ちよく前進するために明瞭なお返事をしたつもりだったが、それが伝わらない。だからフェイドアウト形式を取らざるを得ない状況になってしまった。
お相手は早くメールの返事をしようとしただけかもしれない。けれど、返事が遅くなっても構わないから、ちゃんと内容を読んで答えて欲しかった。そして、私の気持ちを先に確かめようとはせず、まずは自分の気持ちを伝えて欲しかった。相手の気持ちが知りたいのは、あなただけじゃないのだから。
ここで一句。
「やめましょう 質問攻めは疲れます」
ついでに、もういっちょ。
「リアクション すればいいってもんじゃない」
最後にもういっちょ。
「返信は 遅くていいから 読んでから」