HOME » 自腹で潜入レポート » この相談所の潜入レポート » エンゼルブーケのお見合いレポ①「男性だって提案されたい!?」
中小の結婚相談所の場合、紹介されたお相手にお見合いを申し込んでも、なかなかお返事が来ません。酷いときには、お相手の気持ちがYESともNOとも分からないまま数ヶ月が過ぎてしまうこともあります……。お見合いを受けるか否かだけの返事なのに、それだけ待たされるとテンションも下がってしまいます。でも、エンゼルブーケは申し込みから返事までのタイムラグが比較的短いので、気持ちが熱いうちにお相手に会うことができます。今回、私がお会いすることになった方のときもそうでした。
紹介されたお相手は、写真や身上書を見る限り、おおらかそうな面持ちで、真面目で誠実そうな方でした。私には少し堅い気もしましたが、結婚を考えるなら良い相手かもしれないと思い、お見合いを申し込むことにしました。そして、見合い申込みから1週間ほどでお相手とのマッチングが成立、それから2週間後の週末にお見合いが決まりました。お見合い当日はエンゼルブーケ内で初顔合わせと簡単な挨拶をするらしく、スタート時刻より少し前に到着するように指示されました。
私がエンゼルブーケに到着したのは約束の10分前でしたが、既にお相手は到着しているようでした。担当スタッフに促され個別ブースに座って待っていると、お相手を連れてスタッフが戻ってきました。お相手は、濃紺のスーツにピシッとアイロンのかかった白いシャツ、ネクタイもブルーベースと身だしなみにもきちんと気を遣っていて、頭の先からつま先まで、清潔な印象を受けました。一方、私はアイボリーのジャケットに茶系のワンピース。これなら並んで歩いても違和感がないなぁと思いました。
スタッフは「こちらが○○さんです。そしてこちらが○○さん……」と手際よくお互いを紹介し、その日の流れを説明してくれました。まずはエンゼルブーケ内で10分ほど歓談。その後、場所を移動して2人きりで歓談をするのだと言われました。歓談にスタッフは同席しませんが、近くにいると思うと少し安心できました。けれど、お互いに緊張していたせいもあって、あまり話は盛り上がりません。10分が過ぎた頃、スタッフが個別ブースに声をかけて来ました。その後、私たちは近くのカフェに移動することに。
お相手はあらかじめ担当スタッフに最寄りのカフェ情報を聞いていたようですが、青山・表参道周辺の土地勘がなく少々戸惑っている様子でした。でしゃばってはいけないと思いましたが、立ち止まってずっと考えていてもどうにもならないので、私の知っているカフェに行こうと提案をしました。するとお相手は「ありがとう、ではそこに行きましょう」と、ホットしたような表情に。女性から歓談場所の提案を受けたのはこれが初めてだったそうですが、「お洒落なカフェは女性のほうが詳しいだろうから、色々提案してもらえると嬉しい」とも言い、これをキッカケに何となく話しやすいムードができ、カフェに到着する頃には顔を見合わせて笑いあうこともありました。
カフェの店内は日曜の昼過ぎということもあり、お客さんでいっぱいでした。隣の席の人の会話が聞こえてくるような場所で、いかにも「お見合い」という会話はしにくいものです。私たちは、趣味や休みの過ごし方など、できるだけ周囲に聞こえても違和感のない話題を選んで話していたように思います。それでもお相手の人柄の良さは十分に伝わってきました。穏やかな口調でゆっくりとお話する姿を見て、懐が大きく優しいイメージを受けました。身上書や写真を見て感じたよりも、ずっと柔軟な発想ができる方のようでした。
私たちの会話の内容は、他愛もないことが大半を占めましたが、1杯のコーヒーで2時間近くお話をしていました。核心に迫るような会話は非常に少なかったものの、お互いに身上書だけでは分からない部分を見ることができたように思います。カフェを出て駅まで並んで歩き、軽く挨拶をしてこの日はお別れました。
お相手と別れた後、私は色々と考えました。人間としてはとても素敵な方だと思いましたし、趣味や話が全然噛み合わないというわけでもありませんでした。もちろん、一緒にいて居心地の悪さを感じることもありませんでした。かといって、今後お付き合いをしていきたいと思えるほど、お相手に強い興味を持てずにいました。ただ漠然とですが、結婚相手として見たときに、何か物足りなさを感じていたのです。こういった感情は、もしかしたらお付き合いの中で埋まっていくものなのかもしれません。しかし、もしも気持ちの隙間が埋まらなかったら……?
出産を考えると、物足りなさを埋めるために遠回りはできない、と思えてきました。エンゼルブーケに入会したのは、良い意味で様々なことをショートカットできることが理由なのだから、ここで妥協はできません! 悩みに悩んだ末、私はお見合いの翌日にエンゼルブーケに連絡をし、今回の歓談結果は見送って欲しいとお伝えしました。
……私の結婚は、まだまだ先のようです。