HOME »  自腹で潜入レポート » この相談所の潜入レポート »  キューピッドクラブのパーティー潜入レポ①「選びたくても、選べない」

自腹で潜入レポート パーティー編

キューピッドクラブのパーティー潜入レポ①「選びたくても、選べない」

パーティー基本データ
内容:会場:某ゲストハウス(葉山御用邸近く) 参加人数:男女合計40名程度 会費:20,000円 時間:3時間

【申込み】ヤケで応募、ようやく当選

キューピッドクラブでは毎月3回~4回ほどパーティーが開催される。しかし、パーティーにいくら申し込んでも、なかなか出席できない。たとえ参加人数が多く設定されていても、ぜんぜん当選しないのだ。一般的な結婚相談所の場合、入会から数ヶ月間は比較的当選しやすいが、そういう優遇は一切ない。公平性を大事に考えるキューピッドクラブらしい対応だとは思うが、どうも納得がいかない。

スタッフは「パーティー参加者どうしの成婚率は高い」と、とにかくパーティーに出席すれば必ず良いことがあるような話しぶり。その言葉に、パーティーへの夢や希望が膨らむし、是非とも参加したいと思ってしまう。ところが、パーティーの申込みをすると、みごとなまでに落選。入会から4ヶ月間、ほとんど欠かさず毎月パーティーに申込んだけれど、10回以上も落選……。当たる気が全くしないパーティーの申込みを続け、私の活動意欲はだんだん下がっていった。

それでなくてもキューピッドクラブの活動には何かと時間がかかる。活動が順調にスタートし、最初に申し込んだパーティーに運良く当選したとしても、実際にパーティーに参加できるのは入会から3ヶ月が経過した頃。若い女性や、気が長い人はそれでもいいのかもしれない。でも、私のように出産リミットを意識している女性にとっては、この期間が非常に長く感じるはず。

パーティーを待つ間、自分なりに活動できるならまだいい。けれど、見合いも最初はちっとも決まらないし、会員検索システム「FIT COM」も使用時期が決まっているから自分から積極的にアクションを起こしようがない。そんな状況下で入会した時の思いを持続させるのは難しい。しょげたりいじけたり、不平不満も言いたくもなる。

それでもパーティーで良い出会いがあるかもしれないと、私は懲りもせず申込みを続けた。そしてようやく、あるパーティーに当選した。会場は葉山御用邸近くにある海の見えるゲストハウスだった。

【パーティー当日まで】郵送物は優秀。事前確認は、書面できっちり

キューピッドクラブのパーティーは、大きく「エクセレンスパーティー」と「ロゼットスタイルパーティー」の2種類に分けられる。「エクセレンスパーティー」は、フォーマルなイメージ。話題のスポットや一流ホテル、有名レストランなどで開催されるため、特別にドレスコードがなかったとしても、それなりの格好で出向かないと恥をかくことになる。一方の「ロゼットスタイルパーティー」は比較的カジュアルで、欧米のホームパーティをイメージした自由でアットホームな雰囲気だ。

本来ならどちらのパーティーが自分のキャラクターに合うかを考えて申し込むべきだが、なかなか当選しなかったので、パーティースタイルを選んでいる余裕がなかった。私は毎月「エクセレンスパーティー」にも「ロゼットスタイルパーティー」にも応募をした結果、「エクセレンスパーティー」に当選した。

パーティーに当選すると、「パーティーインビテーションカード」が郵送されてくる。挨拶状のほか、パーティーでのマナーやパーティー終了後の諸注意などが書かれた書面と、パーティー参加の際に使用する各種カードの説明書、現地への地図も同封されている。また、インビテーションカードの下部分には自己PR用の「コミュニケーションカード」が付いている。これはインビテーションカードから切り離し、パーティー当日に使用するものだ。コミュニケーションカードには氏名と会員番号、血液型、続柄が既に印字されていて、それ以外の欄は比較的自由に書き込むことができるようになっている。

そして、パーティー開催の2週間前頃になると、再確認のための書面が到着する。これには開催日時や会場までの交通に関して詳しく書かれている。こういった書類や郵送物に抜かりがないところはさすが。パーティー当選連絡にしろ、その後の確認連絡にしろ、非常にスムーズ。

さて、パーティーで気になるのが服装だ。当然、カジュアルすぎる格好だと浮いてしまう。けれど、フォーマルすぎても格好悪い。ここはやはりセミフォーマルを基準にして、女性なら清楚なワンピース、男性ならスーツを選んでおくのが妥当だと思う。私はカジュアルにもフォーマルにも使えるパステルカラーのワンピースを着ていくことにした。

【パーティー当日】会場までのアクセス&フォローに疑問が……

パーティー開始は昼の12時30分だったが、移動時間を考えるとどんなに遅くとも10時には自宅を出発する必要があった。こんなに移動に時間のかかる会場は初めてだ。

会場の最寄り駅からは、送迎用のタクシーをキューピッドクラブ側で用意しているとのことだった。ところが、実際に用意されていたのは「タクシーのチケット」だけで、「タクシーそのもの」ではなかった。これはかなり残念。遠方から来ている方も沢山いただろうに、会員らしい人たちは皆、炎天下の中、タクシー乗り場の長蛇の列に並んで待たなくてはならなかった。

タクシー待ちの列に並んで15分位は過ぎたろうか。ようやく順番が回ってきた。私は同性の会員と3人でタクシーに乗りあって会場に向かった。途中、渋滞もあったので、会場到着までは30分くらいかかった。家から会場の最寄り駅まで約1時間30分、その後タクシーの移動で1時間弱。なかなか参加できないからと、勢い余ってこんな場所で開催されるパーティーに申し込んでしまった自分自身を恨んだ。

【会場入り】化粧直しもできない!? タイトな進行スケジュール

会場に到着したら、まずは受付を済ます。インビテーションカードを提示して、名刺サイズのカードケースを受け取った。ケースの中には、すでに名前や出身校などが印字されたマイカード(個人用の名刺)が28枚入っていた。そして、ケースにはグリップ付きの小さい鉛筆みたいなものが1本付けられていた。このカードを利用して異性とお話を楽しむらしい。そして、もうひとつ受付で貰ったのが花飾りのついたグループ分け用のカード。カードについている花飾りは胸か髪につけておくようにと言われたが、何となく恥ずかしかったので、私はバッグにつけておくことにした。

さて、今回の会場は海沿いの景色の良いゲストハウスだった。リゾートムード満点とまではいかないけれど、それらしい雰囲気はあった。2階にはチャペルがある、そのゲストハウスを丸ごと一棟貸し切ってパーティーは行われた。

受付を済ませたら、一息ついてから化粧直し――なんて、計画通りにはいかなかった。パーティー開始の時間が迫っていたので、とりあえず席に案内されてしまったのだ。最初に案内されたのは受付と同フロアの1階席で、私は海側に案内された。でも、この時の私に景色を楽しむ余裕はなかった。

私が座るとすぐにパーティー開始の挨拶がスタート。そのうえ、私が案内されたのはマンツーマン席だった(男女2名ずつの4名席もありました)。汗をかいたまま、化粧直しもしないまま、初対面の異性とマンツーマン席に座らされるとは……。そんな私の気持ちを察してか、目の前の男性は「一息ついていただいて構いませんからね」と優しく声をかけてくれた。これがせめてもの救いだった。

スタッフからの挨拶が終わると、次にフラダンスショーが始まった。ショータイム後は、全員で2階に移動。食事を楽しみながらのトークタイムが始まった。

【パーティー中盤~後半】フラも海も楽しめない。もっと参加者との交流を!

受付時にもらった名刺サイズのカードケースの中に、食事用のグループ番号が書かれた小さなカードが入っていた。参加者がカードに書かれていた数字のテーブルに移動し、着席したころ、前菜のお皿が各自に配られた。季節感のある涼しいジュレなど、見た目も味も大満足。結婚相談所のパーティーの場合、個別に料理がサーブされることは珍しいが、これはなかなか気が利いていた。前菜以外はビュッフェスタイルだったが、こちらも豪華な内容だった。

食事の席は男女2名ずつだが、一定時間ごとにパートナーチェンジが行われるよう配慮されていた。パートナーチェンジの手順は、まず男女各2名ずつのテーブルで隣に座った異性どうしが話し、次に向かいに座っている異性どうしで話す。そして、男性側が席を完全に移動して別のグループになったら、また最初と同じく隣の席の異性と話すという流れだった。女性は席を移動しなくても良いので特に問題はないが、男性は食事も会話もうまくやらないといけない。1人あたり5分~10分程度の持ち時間しかなかったので、ちょっと大変そうだった。

異性との会話の際は、受付で貰った「マイカード」が大活躍。あらかじめ準備しておいた趣味や特技などを書き込む自己PR用の「コミュニケーションカード」はお相手に提示するだけだが、マイカードは名刺交換とほとんど同じなので、挨拶のキッカケにもなって便利だった。パーティーでは、たくさんの人と話をするので、お相手のことを忘れないためにもメモを取ることは大事。マイカードにはメモ欄もあるので、お相手の特徴などを書き込むなりして有効活用したほうがいいと思った。

一般的な結婚相談所の場合、個人を特定できる情報は一切公開せずにパーティーに参加する。その後、交際意志のある当事者どうしだけが個人情報を開示ということになるのだが、キューピッドクラブのマイカードにはお相手の本名と卒業校、勤務先名称などが記載されている。お相手と交換したマイカードはパーティー終了後に返却するので、個人情報の漏えいを神経質に考える必要はなさそうだ。

さて、食事がひと段落すると、今度は受付で貰ったアルファベットのカードごとにグループになるようスタッフから指示が。そして始まったのが、フラダンス。女性にはプルメリアのレイ(造花:持ち帰り可能)が、男性にはククイ(本物:要返却)が渡された。受付の際に貰った花飾りはこのために準備されたものらしかった。

講師役はパーティー開始後すぐにフラダンスを披露した女性2名で、簡単なハンドアクションの説明と練習が行われた。その後、曲に合わせて全体でフラを踊った。フラのクイズとレッスン、全体でのダンスと、ひと通り終わるのに30分はかかったと思う。
……が、これはいらない。
グループでダンスをすることで男女の距離が縮まるのなら話は別だが、会場の構造上、それは難しかった。参加者からは、「お遊戯会をしにきたわけじゃない」、「ダンスの時間も費用も無駄」、「1人でも多くの人と話したいのに不満だ」といった意見が。

高い参加費用のなかにフラダンス講習やレイの費用、髪飾りの費用も含まれているのだとすればそれは非常に無駄だし、ショータイムや講座の時間を使えばもっと多くの人と話せたかもしれない。
フラダンスタイムが終わると、パーティーは後半戦に突入。ビュッフェコーナーにはデザートが並び、各自フリータイムとなった。リゾート気分が楽しめる会場だと聞いていたが、パーティー中はそれどころではなく、海を見てる余裕などほとんどなかった。

【パーティー終了後】選びたくても、選べない……女のホンネ

そろそろパーティーが終るという頃になると、スタッフの挨拶が始まった。パーティー終了後の流れについて説明があり、それが終わると自然解散となった。私は、ようやくここで海を見る余裕が。せっかくだからと、海に面したテラスに出てみると、同じように一息ついている女性会員たちがたくさんいた。このタイミングこそ狙い目なのに、男性はほとんどいなかった。

帰りは送迎タクシーのトラブルもなかった。ピンク色の封筒をスタッフから受け取って、順々にタクシーに乗り込む。私は、テラスで意気投合した女性と一緒に乗り合わせ駅まで向かった。

封筒の中にはパーティー出席から交際までの流れなどが書かれた注意書き、返信用封筒、キューピッドレターが5枚入っていた。キューピッドレターとは一筆箋のようなもので、これを使って相手にひと言メッセージを伝えられるようになっていた。メッセージや交際意思を書き込んだら、個人情報を記載したカード類と一緒に、返信用封筒に入れてキューピッドクラブに郵送。この作業をパーティー開催日から5日以内に行う。そして、マッチングが成立したら双方に郵送で通知、パーティーの翌週あたりにはお互いに連絡が取り合える状態になるという。

パーティーの場合、自分から申し込むだけでなくお相手から申し込まれるケースもある。お相手からの申込みはキューピッドレターのほか、会員専用のネットページでも確認できる。急いで結果が知りたい場合は、インターネットを利用するのが良いかもしれない。お相手からの申込みの場合は相互マッチングの場合に比べて少し日数はかかるが、それでもパーティー開始から2週間以内には何らかの回答が得られる。

* * * * *

パーティー終了後に女性同士で話すことといえば、当日の「手ごたえ」。女性は恐らく30代中頃だと思うが、とても上品で垢抜けたイマドキの美人だった。

「こんなことを言ったらいけないのかもしれないけれど……」
彼女は先にひと言断ってから、以下のことを打ち明け始めた。

心から尊敬できる異性がいない、「友だち以上、恋人未満」の関係にしかなれない、いい人だと思っても肉体関係をまったくイメージできない、2~3回デートをしたら飽きてしまう、これっぽっちも燃えない、相手にも自分にも妥協したくない、でも妥協しないと結婚相談所で結婚相手を見つけられない気がする、家族や親類からのプレッシャーが何より厄介など、どれも共感できる内容だった。

彼女の言う通り、いい人だと思っていても抱き合うことを一切想像できない。むしろ、想像すらしたくない。近寄られると逃げたくなるし、軽くでも体を触られると不快感を覚える。そんな異性と結婚できるはずがない。たとえ条件が良くても何かが違うと感じてしまうと、それ以上の関係(結婚・出産)には進めない――私と彼女の意見は見事に一致した。私たちはお互いに「(結婚したいと思える相手が)いないよねー」と言って笑い合った。

私は自宅に帰り、男性から貰ったマイカードを改めて見てみた。でも、やっぱりピンと来ない。もったいないとは思ったが、とくに気になる人もいなかったので今回はすべて見送りすることにした。
それから4日後、交際の申込みが数件あった。マイカードもキューピッドクラブに返却した後だし、ほとんどお相手の顔も話した内容も覚えていなかった。無理にでも誰かを選べば、申し込みを受理すれば交際は成立する。でも、無理に選んだ相手と先があるとは思えない。それでももう一度悩んでみたが、やはり誰一人選べなかった。
結局、時間的・金銭的コストが沢山かかっただけで終わってしまった……。これがお見合いパーティーの現実なのでしょうか。