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自腹で潜入レポート 契約編

契約レポート:キューピッドクラブ

基本データ
訪問先:Cupid Club
訪問内容:契約

【契約】思ったよりも、あっさり終了

契約日当日。約束の時間より少し早めに到着したが、受付の人は快く私を出迎えてくれた。案内された席で待つこと数分、書類を持った担当者が現れた。入会の意思が固くても、必ずしも入会できるわけではないと告げられ、改めて入会の意思確認が行われた。

キューピッドクラブの入会条件は厳しい。とくに学歴やその人のバックグランド、人間性に関しては徹底している。家族構成が確認できる戸籍全部事項証明と住民票、短大以上の卒業証明書が揃えられる人でなければ活動できない。親や兄弟が卒業した学校名も必ず必要だし、高卒者や大学・短大・専門学校中退者は入会を拒まれることもあるらしい。さらに、女性の場合、婚姻歴があったり子どもがいたりすると入会は断られるとも聞いた。

この基準が正しいかどうかは別問題だが、少なくとも「それ相応の人」が集まっている感じは伝わってくる。だからかもしれないが、子どもの結婚を心配する親が説明を聞きにくることも少なくないようだ。現に、私が契約に行ったその日にも母親らしき人が入会説明を受けていた。

前回訪問した際に、私のバックグラウンドに関する話はある程度終わっていたのでとくに問題なく話は進んだ。契約書は内容を読み合わせた後にサインをした。思ったよりもあっさりしていて、活動説明を含めても1時間ちょっとで終わった。実感の湧かない私に「活動が始まってみないとと分かりませんからね」と担当者。確かにその通りだけれど、もう少しあれこれ世話を焼いて欲しい気持ちにもなった。

この日、入会手続きに必要な書類の一覧と、「S.I.F.(セルフイントロダクションフォーム)」と呼ばれるプロフィール用の冊子を貰った。「入会手続き書類一覧」には、費用の振込期限や書類の提出期限なども印字されていて、とても分かりやすくて良かった。写真館の予約も担当者が行ってくれた。提携先は3箇所あるらしいが、担当者お勧めのところに行くことにした。

【プロフィール記入】書くことがいいっぱい!!「S.I.F.」

契約後、自宅に帰って持ち帰った書類を見てみる。その中でもっとも重要で、最もボリューム満点だったのが「S.I.F.」だ。「S.I.F.」に書きこんだ情報は、一字一句そのままで紹介状に掲載される。

「S.I.F.」は一般的な身上書よりも細かい。全16ページだが、そのうち14ページを埋めなくてはならない。チェック項目もあるが、ほとんどは自分で記入(文字制限付き)する。たとえば、趣味について一言は35文字まで、好きな料理は15文字まで、好きな人物名(15文字以内)とその理由を70文字以内で書く。このような記入欄が26箇所もある。

また、自分のことだけでなく、両親、兄弟の出身校名や勤務先名、肩書きについても記述する欄がある。これも重要らしく、分からない場合には直接親や兄弟に確認しなくてはならない。万一、亡くなった家族がいる場合には、それについても記述しなくてはいけない。
家族のことを細かく問われることに、結婚は「自分」だけではなく、「家族」にとっての結婚のように思えてきた。これには、ちょっと違和感を覚えた。

いわゆる身上書に比べると自己PRになる部分が多いし、きちんと整理してから書こうとするので無駄はないけれど、自分の考えをまとめるのに結構時間がかかる。私は休みを半日潰してこれを作成した。ちなみに、「S.I.F.」は提出後に返却はされない。

【写真撮影】気分は女優!?

グラビアアイドルなども撮影で使うという都内某スタジオで、お見合い用の写真を撮ることに。ここのスタジオは人気があるようで、私が行った日も、平日にも関わらずひっきりなしに人が出入りしていた。多くは証明写真を撮ってもらうために来ていたようだった。

まずはメイク。1階の専用ブースで行われたメイクは、撮影用ということで、かなり派手な感じに仕上がった。「かわいい!」と担当のメイクさんは言ってくれたが、自分で鏡を見る限り「おかめ」か「ひょっとこ」といったところ。ベースの問題もあるので、ここは細かく言及するのはよそう……。

メイクが終わると2階へ移動。私は通常のスタジオ撮影ではなく、ロケーション撮影のコースを申し込んでいたが、当日は生憎の雨。少し残念だったが、スタジオ内のロケーション撮影用ブースでの撮影となった。肌色が綺麗に見えるようにライティングを調整、テスト撮影を繰り返し、花や観葉植物などをバックに撮影がスタート。「いいね、もうちょっと笑ってみて」などとカメラマンさんに声をかけられたり、撮影の途中でメイクさんが髪をいじりにきたりするので、女優かモデルにでもなった気分だった。思い込みというのは恐ろしい。徐々にテンションは上がり、最初はこわばっていた表情も、自然とやわらかくなった。

途中、カメラマンさんと相談したり、より私らしい自然体のポーズを提案したりしているうちに、あっという間に時間が過ぎた。そのため、メイクと撮影を含め、3時間強の時間がかかった。でも、その時間は無駄ではなかった。仕上がりは上出来。おかめ顔が、かなり垢抜けて見えた。やはり、写真はプロに限る。

かなりの枚数を撮ったものの、キューピッドクラブに提出するのは1枚だけ。これで全てが決まると思うとなかなか決められない。カメラマンさんとメイクさんの意見を尊重し、何とか運命の1枚を選択。それ以外は記念にデータCDで買い取ることにした。

【書類提出】待機中にテンションが下がる!?

プロフィール用の写真は、提携先のスタジオから直接キューピッドクラブに郵送される。それ以外はすべて自分で揃えて郵送するか、持参するかのどちらかになる。切手不要の書類送付用の封筒を貰っていたので、私はこれを利用した。

公的な証明書(住民票と戸籍謄本)、卒業証明書を郵送で取寄せたり、「S.I.F.」を書いたりして、提出書類を揃えるのに1週間くらいかかったが、提出期限まで余裕があった。

書類提出後に担当者から電話があり、内容の細かい確認などがあった。「S.I.F.」に書ききれなかったことなどがあれば、ここで伝えておくと良いかもしれない。

書類提出後は、ジッと待機だ。事務手続きが終わるまで約半月は何も活動ができない。一番、気分が高まっている時期に動けないのは辛い。ようやく「会員登録完了のお知らせ」が届き、本格的な活動ができるようになる頃には少し気持ちが冷めていた。

【活動開始】出会い確立は低め!

キューピッドクラブは、何でもかんでも紙ベース。親世代が信頼を置いている相談所だからなのかもしれないが、本当によく郵送物が届く。紹介状(プロフィールシート)も紙で郵送されてくるし、写真も郵送されてくる。丁寧に手書きのメモが添えられていることが多く、受け取ったときの気分はいい。

個人情報には細かい配慮がしてあって、写真とプロフィールシートは別の日に郵送されてくる。どちらか一方だけを見ても、個人を特定するのは難しい。
写真と紹介状は郵送で返却する。とくに写真は見たらすぐに返却するのがルール。だから、顔の雰囲気をメモしておかないと、お相手の顔を忘れてしまうことがある。PR文が満載の紹介状は毎月末にまとめて返却。いずれも色の違う専用封筒が同封されてくるし、手紙がついてくるので、その指示に従えば問題なし。

会員専用のwebサービスもあるが、パーティーの申込みに使うくらいで、それ以外の使い道がほとんどない。それに、私のPC環境が悪いからかもしれないが、かなり重い……。だからあまりログインすることはないけれど、毎月1回はログインしないとパーティーの申込みを逃してしまうこともある。

パーティーは「エクセレンスパーティー」と「ロゼットスタイルパーティー」の2種類。エクセレンスパーティーは50名以上の規模で、乗馬などの野外イベントも開催される。一方のロゼットスタイルパーティーは比較的小規模で30名程度で開催される。どちらも抽選だが、なかなか当たらない。かといって、一度に沢山申し込むこともできないので、諦めず毎月応募するしかない。

キューピッドクラブの最大のサービスともいえるのが「FIT COM」。これは四半期に一度、150名以上の会員リストを見て、その中から気になる異性に申し込みができるというもの。通常のサービスでは自主的にお相手選びができないので、この時期を待っている会員も多いのだとか。「FIT COM」専用ルームはセキュリティが厳しく監視カメラがいっぱい。当然、携帯電話の持込もできない。制限時間があるので、その間に全ての会員情報を閲覧し、申し込み用のカードを書かなくてはならない。でも、結構楽しい。

さて、実際の活動はというと、これがなかなか難しい。紹介状をもらった全員に取り次ぎをお願いしても全て見送りで帰ってくるし、パーティーにも参加できない。正式交際に入った異性の情報を送られたこともある。会員情報を検索して自主的に申し込みをすることもできない。FIT COMの時期がやってきても、空振りで終わることも少なくない。頑張ろうにも、頑張れるところがまるでないのだ。だから、実際の出会いには結びつかない。入会前に聞いていたほどスピーディーに出会い&結婚とはいかないのが現実だ。

【総評】活動から数ヶ月過ぎても、生活に変化なし

入会基準が結婚相談所の中では比較的厳しいためか、男女共に高学歴の人が多い。男性は研究職、国家資格保有者、高官庁関係などが多いようだ。女性会員の多くは大手会社員といったところ。海外駐在の男性も在籍しているので、海外生活に憧れる女性には嬉しいかもしれない。でも、お見合いはお相手が日本に帰国するまでおあずけ。すぐに出会って結婚、とはいかない。

担当者が出てくるのは最初の数回だけで、それ以外はただ紹介状を待つばかり。「FIT COM」もパーティーも結局は運次第だし、何せ出会えないのだからフォローの必要もない。ポストに届く紹介状を見ては「また、どうせダメなんでしょ・・・」と毎回ため息をついていた。あんなに細かく書いた「S.I.F.」は無駄だったのではないかと思えてくる。結局、活動から数ヶ月が過ぎても、生活に何の変化もなし。これじゃ、あまり意味がない。

気が長い人、担当者任せのお相手選びで満足な人には向いているけれど、結果を早く求める人や、自主的にお相手を選びたい人にはあまり向いていないと感じた。