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自腹で潜入レポート パーティー編

誠心のパーティーレポ②「影が薄い私のドラマチックナイト」

パーティー基本データ
内容:ナイトカクテルパーティー 会場:某シティホテル 参加人数:男女合計100名(男:50 女:50) 会費:男女共に15,750円 時間:2時間

【予約受付】場所が分からず、遅刻で大慌て

初参加のパーティーに圧倒され、すっかりメゲてしまった私。もう二度とパーティーなんかに行きたくないと思ってはいたものの、ふと我に返れば落ち込んでいる場合じゃなかった。

そう、私も切羽つまった三十路オンナ。
高いお金を払っているわけだし、ここを逃したら後がない。
頭のスイッチを切り変えて、参加することに決めた。

パーティー当日、時間に余裕を持って最寄り駅に到着。
今回の会場は初めて行くけれど、何とかなるだろうと軽い気持ちで目的地に向かった。ホテルを探すために辺りをウロウロするも、どこが入り口なのかまったく分からない。探しているうちに、時間はパーティー開始の5分前に迫っていた。

焦った私は通りすがりに目に入ったレストランの店員に道を尋ねると、すでにホテル前を通過していると教えられた。それから急いでホテルに向かったが、エレベーターがやけに遅く、モタモタしているうちに19時になってしまい、遅刻確定となった。

ホテルを見つけ会場のある階まで上ると、受付では名前を書いて身分証を提示。会場入りしたのは、スタートから10分近くあとだった。

【パーティー前半】プロフィールカードの色で出席率がわかっちゃう!

「ナイトカクテルパーティー」の趣旨どおり、会場にはソフトドリンク以外にも、シャンパンやカクテルというアルコール類が並んでいる。私は、念のために安全なソフトドリンクをチョイス。

入り口付近に行くと、女性スタッフが会場に案内してくれた。会場の中では、すでにパーティーが始まっており、それぞれのテーブルを囲むように10人ほどの男女が立っている。指定席は決まっておらず、来た順からテーブルを埋めていくようだ。

私が案内されたテーブルでは、全員がトーク中。私は出遅れたため、まずはプロフィールシートを書き込んだ。このシートは何種類かの色があり、前回初参加だった私はグリーンで、今回はブルー。他にもピンクや黄緑などがある。以前のパーティーで話した男性によれば、カードの色でパーティーへの参加回数が分かるそうだが、初回以外は色を決められているわけじゃないらしい。

前回と違ったスタンスでいくと決めていた私は、学歴など相手のステイタスを探る質問項目は作らない。誠心の男性がハイクラスなのは分かりきっているから、人柄を中心に見ていこうとしたのだ。

質問を考えているうちにトークタイムの制限時間がやってきたよう。アナウンスによれば、今回のパーティーは男性だけが動いて女性に声をかけるんだとか。だから女性側は自分が話したい相手がいても、トークタイム中に行動は起こせない。ただパーティーの最後に設けられているフリートークタイムであれば、女性も意中の相手に声をかけることができる。

プロフィールの質問項目を書き終わった私のとなりには、到着したばかりのAさんがスタッフに連れられてやってきた。とくにインパクトはないが、Aさんは非常に話しやすくホッとするタイプだった。

次にやってきたBさんは、私と同年齢の銀行員。「尊敬する人」という少々考える必要がある質問項目にスラリと回答、理由づけも完璧だった。

【パーティー中盤】相手に選ん選んでもらえぬ日陰オンナ

2人と話し終わったところで次は誰が声をかけてくるのかと待っていると、アレレ……、誰も私には声をかけてこない。同じテーブルの女性たちは、すでに男性たちと話をしているのに、私だけ話す相手がいない。周りにトーク相手がいて、1人だけポツンとしているのは妙に物悲しい気持ちになった。目のやり場に困った私は、高層の夜景を眺めることに。

そのうち1人の男性がとなりにやってきた。見ると、男性の左胸にはネームタグ。スタッフだった。
おそらく、取り残された私の空き時間を埋める役目なのだろう。スタッフは、今日のパーティー参加者は女性の方が多いから、こうしてスタッフと話すしかないと丁寧に説明してくれた。
そして、「担当スタッフは誰になっていますか?」と尋ねてきた。
このスタッフの胸にある名札をよくよく覗いてみると、私の担当者!
「●●さん、あなたですよ」と私が言うと、スタッフの顔色が一変。自分の担当会員だと気づかなかったからか、アワアワし始めている。そして、「お写真よりもきれいだったので、気づきませんでした」と言い訳をしてきた。男性には声をかけてもらえず担当スタッフにも気づかれないなんて……。私はかなりヘコんだ。よほど影が薄いのか、とさえ思えてくる始末。

そんな私の気分をなんとか盛り上げようと頑張るスタッフに、「コミュニケーションが下手なのかもしれない」と素直に相談してみた。すると自分と共通の話題を探し、仕事や趣味について聞くのだとアドバイスをくれた。頭で分かっていても、いざ行動してみると上手くできないなぁ、と思った。
この時点の私は誰に声をかけられるかよりも、ひとりぼっちにしないで! という気持ちのほうが強くなっていた。

そうこうしているうちに時間は流れ、次に現れたのはお坊さんのCさんだった。Cさんは、よほど語るのが好きなようで、トークタイムのほとんどは修行時代の思い出話で終了。

その後の私は2名の男性から同時に声をかけられ、“両手に花”という信じられない状態に。つい先ほどまで、スタッフにも忘れられ寂しいトークタイムを過ごしていただけに、かなり嬉しい♪

私は、この2名の男性のうちの1人である40代半ばのDさんとトーク。尊敬する人物は田中角栄で、字は枠をハミ出すほどに大きく、話しているとこちらが怖気づくほどの迫力がある。なんと、このDさんからはトークの最後に食事のお誘いが! 誠心に入会してからというもの、何の進展もない私は飛び跳ねるくらい喜んで良いはずだったが、迫力に圧倒され歪んだ微妙な表情でのOKの返事に。その表情が災いとなったのか、Dさんはパーティー終了後に別の女性と一緒に会場を去っていた。

Dさんとのトークが終わり次の男性を待っていると、誰も私に声をかけてこない。
またしても、選ばれなかったのである。

約50人の女性がいて、2度も空白の時間を与えられることになるとは、涙が出そうになるくらいのヘコみ様だ。夜景を楽しむ余裕すらなくテーブルや足元を眺めて落ち込んでいると、またもや暇つぶし用のスタッフ登場。私の相手をしにやってきてくれたのだ。

今度は、私の担当者ではない別の男性スタッフ。2度も空白ができ、あまりに居心地の悪い私はつい、「私……、このパーティーに向いていないんでしょうか」とグチってしまった。担当者は、そんな私を何とか励まそうとした。
しかし顔を上げることすらできない悲惨な状況となった私は、何を言われてもテンションが上がらない。それでも、このトークタイムが終わるまでには何とか気分を盛り上げなくてはならない。男性スタッフも、楽しい話で湧かそうと頑張っている。申し訳ない気持ちになり、私も頑張って楽しむことにした。

【パーティー後半】救いの王子現る!

2度の疎外感を味わった私のとなりに来たのは、歯科医師のEさん。見た目も服のセンスもいいのに、一切、話し相手の顔を見ず体がブルブル震えている。初対面でいきなり震えを指摘するわけにもいかず、ありきたりなトークに。最後まで挙動不審な人だった。

次に話したFさんは、優秀な人生を歩んできており自分に自信を持っている誠心に多いタイプの男性。私はFさんと向き合い楽しい時間を過ごそうとしたが、Fさんの話し方は私を小バカにしているように感じた。時間よ、早く過ぎろ、そう願うばかりだった。

次のGさんは、おかしな動きをする男性。多少は目を合わせるし会話も成り立つのだが、話す様子がぎこちない。趣味は外国語の勉強というから賢さを感じるけれど、お見合いしたい相手とは違う。

ここでトークタイム終了。
遅刻したうえに、2度も声がかからなかった私の収穫は8人だった。

続いて、軽いバイキング形式のお食事タイム。メニューはサンドイッチやマリネ、たくさんの果物だ。
この時間は、食事をしながら男女とも自由にアタック攻撃を仕掛けられるラストチャンス。それなのに私といえば、あまりに収穫のない1時間半に落ち込み、やけ気味にサンドイッチをお皿に盛る。食うしかない、そんな気分だった。サンドイッチや果物をごっそりと盛り、テーブルに戻って黙々と食べることに専念した。

まさに負け犬……!? 我ながらに泣けてくる。

そんな私に、「お話してもよろしいでしょうか」と声をかけてきてくれたのは、1人の心優しい男性。話し相手ができたことに、ホッとした。私にとって彼は救いの王子である。
王子はテンポの良いトークで、楽しい気分にしてくれた。今日話した男性の中で、素直に会話が楽しめた相手だった。
最後に現われた王子のおかげで、この日は明るい気分で帰宅。その後、王子とは一度だけお見合いをした。