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自腹で潜入レポート お見合い編

ツヴァイのお見合いレポ⑤「見た目に釣られ、思わぬ食い違い」

お見合い基本データ
お相手:33歳 会社員 年収:不明
パーティーで出会う。食事に誘われ3週間後にお見合いとなる。

 

【出会い】意中のお相手から、お誘いゲット!

Eさんと初めて出会ったのは、パーティー。そこでのEさんは、格別に目立つ存在だった。

というのも、Eさんは余裕で180cmを超える長身の持ち主。そのうえモデルスタイルでスリムだし、誰が見てもイケてるルックスをしている。スーツの着こなしや身のこなしも完璧で、笑顔も爽やかなナイスガイ。会場中の女性陣から熱視線を送られるほどのカッコよさだから、もちろん私もEさん狙いだった。

ツヴァイでは、パーティーで知り合った相手と自由に連絡先を交換してよいため、店を介さず参加者同士で自由に連絡を取り合える。つまり逆をいえば出会いの場は設けてくれるけれど、その後の交際のお手伝いはしない。そのためEさんのことが気になっても手助けをもらえない私は、自分から連絡する必要があった。
私とEさんはパーティーのときにメルアドと電話番号を交換しているから、いつでもメールくらいできる。しかし自分から連絡するというのは、けっこう勇気がいるもので……。

そんなふうにモジモジしていると、パーティーの翌日、ラッキーなことにEさんから連絡がきた!
イイ! と思った相手からお見合いの連絡が来るなんて、これほど嬉しいことはない。
しかも、
「●●(私)さん、モデルさんみたいに綺麗だからモテモテなんだろうけど、よかったら一度食事しませんか?」

こんなふうに持ち上げてくれたうえに、早速の食事のお誘い。
私は天にも昇る気持ちで、ワクワクしながらメールを返した。

【再会】おチビちゃん具合にがっかり!?

Eさんとは早々と食事の約束をしたものの、その日程はなかなか決まらずに四苦八苦。というのもEさんは仕事の関係上、いつもどこかに出張している忙しい人なのである。
お見合いの日取りがようやく決まったのは、出会った日から3週間が経過した頃だった。

日程が決まったとはいえEさんと再会できるのは、平日の仕事帰りでけっこう慌ただしい時間帯。当日、遅刻をしたくない私は、仕事場を出ると足早に約束の場所へ向かった。

待ち合わせ場所にたどり着きEさんの携帯に連絡を入れると、すでに到着している様子。辺りはゴミゴミしていたけれど、Eさんを探すのに苦労はしなかった。背が高いから見つけやすいのである。

お互い、パーティー以来の再会にドギマギしながらも、さっそく歩き出した。歩きながら食事の話をしていると、店を決めていないことが分かった。Eさんは、いつも全国各地を転々としているせいで土地勘がないからか、おいしい店が分からないという。そこで、私が知っている店に行こうということに。
2人並んで歩いていると、Eさんは私の方を見て戸惑った表情でこう言ってきた。

「●●さん(私)て、けっこう(背が)小さいんですね」

この言い方を聞いていると、Eさんは背の小さい人があまり好きじゃなさそうだった。私はそんなに身長が高い方ではないから、「はいぃ……」と恥ずかしげに返答。本音を言うと、おチビっぷりを指摘されて気持ちはガックリと落ちていた。

思えば、Eさんは初メールで「モデルさんのように~~~」と書いていたから、高身長な女の人が希望だったのだろう。もしかしたらパーティーの時の私は、この日より高いヒールを履いていたから、Eさんにしてみれば騙された気分になったのかもしれない。チビとデカが並んで歩いたら、明らかに見栄えのバランスが悪いため、Eさんの気持ちは分からなくもなかった。

チビ&デカコンビは、お互いに(?)がっかりしながら食事に向かった。

【お食事】飲酒は私だけ……?

私がセレクトした店は、おいしい魚料理とお酒がたしなめる雰囲気のよい和風居酒屋。仕事のあとだし、Eさんも軽く飲みたいだろうと思って選んだ。

まずは飲み物を注文。Eさんから「お先にどうぞ」と言われ、私は生ビールを頼んだ。するとEさん、「僕はウーロンハイで」。ウーロンハイを飲み終わったEさんは、その後ずっとウーロン茶ばかりを頼んでいる。
私はコケそうになるくらい、拍子抜けした。けっこう飲みそうなタイプに見えていただけに意外。会うまでのメールのやり取りでも頻繁に仕事で飲んでいる雰囲気だったし、お酒が好きそうに見えていたから余計に驚いた。ウーロン茶を飲むデカイEさんがチビな私のグラスにビールを注ぐという、何とも滑稽なやり取りになった。
ビールをすべて飲み干した後は、自分ばかりがお酒を飲んでもつまらないからEさんに合わせようとしたのだけれど、
「●●さんは、気にしないでお酒を飲んでくださいね」
などと言われてしまい、余計にソフトドリンクは頼みづらい。

食べ物の好みにも、ちょっと違うなと思うズレを感じた。

「野菜ならどれだけでも食べられるんですが、肉と魚はあんまり食べられないんですよね」とEさん。食べ物は、人によって好き嫌いがあるから仕方ない。

さらに「今の体重が73kgなんですけど、60kg台まで落としたいんですよ」とも話していたため、単に食べられないのではなく、どうやらダイエットをしているようなのだ。Eさんの身長を考えたら、今の体重で十分スリムではないか。

ガタイのいい男性の、偏食&ダイエット発言……。これらを聞いたら、私の箸も自然に遠慮気味になってきた。もっと料理を注文したかったけれど、控えることに。できれば、お店を決めるときに「何でもいいですよ」などと言わないでほしかったと、ふと思った。

そして決定的なズレは、Eさんの話を聞く態度である。話を聞く態度が悪いのではなく、その逆。
Eさんは接客が多い仕事柄、私への接し方も十分過ぎるくらいに超ていねいなのである。ただ、そのていねいさには仕事臭さが残っていた。私の話に対するあいづちが、異様なほどにオーバーリアクションなのだ。目一杯に眉毛を持ち上げ、目を見開いて深々とうなずくのである。
確かに話を聞いてもらっている感じはあるけれど、どうみても不自然なのです。ふつうに反応してもらえれば、それでいいのに……。

【お別れ】違法行為はゼッタイよくない

2時間程度を一緒に過ごしたところで、
「あーもうこんな時間になっちゃった。そろそろ帰りましょうか」
とEさんのほうから切り出してきた。
その言い方は、いい加減この場を退散したいと言っているように私には聞こえた。
店を出た私とEさんは、駅までの道のりを一緒に戻った。
だから、てっきりEさんも電車で帰るものだと思っていたのだが、
「わたし、今日は車で来たんですよ」
とEさん。
なるほど、それでお酒を控えていたというわけね、と今更ながらに気づいた私。車で来ていたのなら、初めの段階でそう言ってもらえれば、と思った。

しかし運転してしまったら、飲酒運転になるのでは!?
そういう違法行為を、お見合い相手の前で堂々と見せるのはよくないのでは!? 
ウーロンハイ一杯のアルコール摂取量がどの程度なのか分からないけれど、飲酒運転の取締りが厳しい最近になっても、飲酒運転しようとするEさんの意識が低さには驚きだった。
ホントかウソかわからないけれど、お別れしたあとのEさんから来たメールには「車を置いて電車で帰った」という内容が書いてあった。

 「また食事しましょうね」と約束したものの、その後は、お互いに連絡を取り合っていない。